フェード講座①  フェードとテーパー

 フェード

 フェードとは、刈り上げによって、濃淡のグラデーションが下に向かって薄れていくように見えるエリアで、そのグラデーションのデザインが頭の周りを一周しているものである。

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フェードのレングス

  フェードのレングスを示す際には、そのフェードの一番短い部分のレングスを用いる。スキンから始まっているものであれば「スキンフェード」、#1から始まっているものであれば「#1フェード」と呼ばれる。

#2, #3以上では、あまり濃淡の差がみられないため、フェードで用いられるレングスは一番短いスキン(シェーバー)から長くても#3(10mm)までとすべきである。フェードさせるレングスの差が大きいほど、グラデーションが強くなる。

 

 

フェードの高さ

 フェードの高さは、

  • ハイフェード

  • ミディアムフェード (ミッドフェード)

  • ローフェード

の大きく3種類に分けられる。ほとんどのフェードはハチ下にあり、フェードの一番上になるライン(#2~#3)が、ハチ下のどの辺りにあるかで見分ける。

※フェードの高さを「フェードの一番下のラインの位置」から考えてしまうと、頭の大きさ等の影響を受け、デザインが上下しすぎてしまう事がある。

ローフェードのバックセクションのラインをさらに下げたものを「ドロップフェード」という。

テーパー 

 テーパーとは本来、レングスに長短をつけることである。しかし、フェードスタイルなどのショートスタイルで用いられる「テーパー」は、部分的に濃淡のグラデーションをつけることを指すことが多い。

 

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テーパーの場所と高さ

 テーパーはフェードと違い、グラデーションのデザインが頭の周りを一周していなくてもよいため、場所を自由に選べる。特に多く見られるのが、もみ上げ部分ネープ部分である。

テーパーの高さは、

  • ハイテーパー

  • ミディアムテーパー

  • ローテーパー

の大きくわけて3種類があり、フェードと同様、最上部がハチ下のどの辺りにあるかで決まる。

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テーパーのレングス

 フェードと同じように、テーパーの一番短い部分の長さがそのテーパーのレングスになる。

フェードとそれより短いレングスのテーパーを組み合わせることでフェードスタイルの幅を広げることができる。「#1 フェード」に、「スキンテーパー」をもみあげとネープ部分にいれると、全体の長さの印象を変えずによりグラデーションが強調することができる。#1 フェード+スキンテーパー

※テーパーが入っている場合でも、フェードのレングスは「テーパーの一番短い部分」ではなく「フェードの一番短い部分」であることに注意。